新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、様々な業種においてグローバル・サプライチェーンの混乱が生じています。多くの企業が新たな供給元を探している一方で、新たな産業に 本ニュースレターでは、新たなサプライチェーンの構築に伴うコンプライアンスリスクへの戦略的対応のためのエッセンスをご紹介します。 下記のコラムは、米国法律事務所のThompson Hineに所属するMatthew Ridings弁護士及びJoan Meyer弁護士より提供いただいた情報を基に作成しています。 |
サプライチェーンの混乱がもたらすコンプライアンスリスク 米国海外腐敗行為防止法(Foreign Corrupt Practices Act: FCPA)や英国贈収賄法(U.K. Bribery Act)は、企業に対して、サプライヤーや代理店などのサードパーティーが当該企業のために賄賂の支払いなどを行わないよう、適切な防止措置を講ずることを求めています。通常、企業は、サプライヤーやビジネスパートナーなどのサードパーティーと取引を開始するにあたって、当該サードパーティーに対するデューデリジェンスを実施することで、サプライチェーンやビジネスパートナーにおける贈収賄リスクを評価し、その上で適切なリスクコントロールの手法を決定します。 米国やその他多くの国においては、企業は、サプライヤーなどのサードパーティーのリスクアセスメント、リスクコントロール手法を決定する際に、リスクベースのコンプライアンスプログラムに依拠することが求められます。サプライチェーンの分断や経済の減速などの厳しい環境下においては、贈収賄が行われるリスクが高まるともいわれています。したがって、かかるパンデミックの
このようなコンプライアンスプログラムは、平時に行うリスクアセスメントやデューデリジェンスよりも厳格なものとなる可能性もありますが、何よりも、企業が自社の状況や事業に関するリスクを適切に評価するための手続を文書化しておくことが肝要です。 (文責:荒井) 私どもに何かお手伝いできることがあれば、ぜひお気軽にお問合せください。 |
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