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2021.05.09

東京国際法律事務所のMISSION・VALUESに共感した3人が語る 弁護士1年目のリアル

東京国際法律事務所(以下、TKI)では、2020年12月に第73期の司法修習を終了した新進気鋭の弁護士たちが活躍しています。彼らはどのようなキャリアプランを描き、どのような思いでTKIへ入所したのでしょうか。また、弁護士として実際に働き始めた今、何を感じているのでしょうか。梅田晃希弁護士、小田亮治弁護士、竹内悠介弁護士の3名に、弁護士1年目のリアルを聞きました。

弁護士として突き抜けた存在を目指すために選んだ事務所

みなさんは、どのようなキャリアをイメージしてTKIへ入所されたのですか。

梅田弁護士:
自分にしかできないような仕事がしたいとの思いから弁護士を目指しました。アウトバウンドのM&Aや国際仲裁に強い日本人弁護士が少ないと知り、これらの領域で専門性を身に付けていくことで、他の人に代替できない仕事ができるのではないかと考えたのです。

外資系法律事務所も選択肢の1つにありましたが、TKIの面接を受けた際に弁護士全員と話して「この先生方と一緒に仕事ができる」というイメージを明確に持てたことが、入所の決め手となりました。

端的に言うと、TKIの「人」が非常に魅力的だったのです。

竹内弁護士:
TKIのMISSION・VALUESに強い説得力を感じました。そこには、代表の森弁護士や山田弁護士をはじめ実績のある先輩弁護士が、日本の大手事務所や海外での留学先・研修先における経験を通じて感じてきた問題意識が凝縮されています。

TKIではMISSION・VALUESがチーム全体に浸透しており、このようなチームの一員として仕事ができれば、弁護士として突き抜けた存在になれると考えました。

小田弁護士:
私は就活当初、四大法律事務所への入所を考えており、内定もいただいていたのですが、TKIの説明会で先輩弁護士の話を聞き、それまで抱いていた弁護士像や自分のキャリア観のようなものが一新されるとともに、自分の中でしっくりくるものを感じました。また、事務所拡大のスピードに合わせて自身も成長させ、自分の成長が結果として事務所の成長につながる、といった好循環を生み出していける環境に魅力を感じました。

「日本発のトップグローバルファームになる」というTKIのMISSIONに貢献できるよう、世界の一流グローバルファームの弁護士と対等に渡り合える弁護士を目指しています。

TKIの理念と新人弁護士に求められるもの

TKIのMISSION・VALUESをどのように捉えていますか。

小田弁護士:
すべての仕事における行動原則であり、参照点となるものです。明確なMISSION・VALUESを掲げることで、日々の業務の中で、クライアントやチームにとっての最大の価値を提供するために何ができるのか、知恵を提供できているか、常に意識をすることができます。

竹内弁護士:
私はVALUESのなかでも特に「高付加価値と高生産性の両立」に共感しています。そして、高い付加価値を提供するためには「チームの力を信じること」が必要だと感じています。

我々73期の弁護士3名は、良い意味で個性・タイプが異なるメンバーです。それぞれの良さを活かしてチームとしてより大きな力を発揮するために、TKIは個性豊かなメンバーを迎え入れてくれたと感じています。

梅田弁護士:
「チームの力を信じること」には、新人弁護士の成長に対する期待も込められていると思います。

新人弁護士にもチームの一員として積極的な発言が求められます。

新人弁護士にはどのようなことが求められていますか。

小田弁護士:
新人に限らずTKIでは、相手の返答を先回りして考え行動する「プロアクティブネス」と、素早く反応する「レスポンシブネス」が求められます。

私たちは入所したばかりで、まだ事務所の外部にクライアントを持っていない状態です。先輩弁護士をクライアントとして意識し、相手が何を欲しているのかを察して迅速な対応をするよう心がけています。特に新人は事実の把握やリサーチに一番時間を掛けられる立場なので、妥協しないよう心がけています。

竹内弁護士:
たとえば訴訟では、案件の書面や証拠をすべて把握していることが求められますし、書面のファーストドラフトも行います。また、ジェネラルコーポレートでは契約書のドラフトやレビューなどを行います。

このような業務の類型自体は、企業法務分野を扱う事務所に入所する弁護士ならば誰もが経験するありふれたものかもしれませんが、TKIでは、これらの業務一つひとつに取り組む際、「プロアクティブネス」を発揮して、能動的に工夫をしていくことが常に期待されています。

梅田弁護士:
私はスタートアップ企業の増資案件に契約書のドラフトから携わらせてもらっています。新人がクライアントとのやり取りを担うこともあり、チャレンジさせてもらえる土壌がありますね。

働き始めて思う、弁護士として成長できる環境の魅力

複雑なクロスボーダーの法律問題を取り扱う事務所ということで、業務内容の難しさに対して不安はありませんでしたか。

小田弁護士:
不安はありましたが、やるしかない、と腹を括っていました。クロスボーダーに限らず、弁護士の業務はどの法分野であっても複雑で難しいものだと思います。知識と経験がなければできないことは多いです。日常的にインプットを怠らず、先輩弁護士の指導や仕事ぶりから吸収して、知識と経験を増やしていくしかないです。

ただ、TKIではツールを活用して、ナレッジマネジメントがなされているので、必要なナレッジにすぐさまアクセスできますし、先輩弁護士の指導も丁寧かつ辛抱強いので問題はないかなと感じます。

梅田弁護士:
正直なところ入所前は心配もあったのですが、先輩弁護士は新人にどういう業務を割り振るかきちんと考え、業務内容のレクチャーも丁寧なので、安心して働けています。

少人数のチームに入って仕事をするので、先輩弁護士の指導を独り占めできる環境でもあります。

竹内弁護士:
新人であっても、付加価値を生み出しているかが常に問われますので、単に機械的に業務を行うだけでは先輩弁護士から指摘を受けてしまいます。ただ作業をするだけでは許されない、厳しい環境でもありますが、日々そのような意識をもって仕事に取り組んでいくことで、大きく成長することができると考えています。

業務量や待遇なども含め、働く環境はいかがですか。

梅田弁護士:
平日は予想していなかった仕事が入ることも多く、忙しいことは確かですが、自身の成長を考えて負荷がかかる環境を求めて入所したので、納得感を持って働けています。

なにより、「この先生方と仕事がしたい」という思いが叶ったことは大きいですね。事務所の代表弁護士が目の前で仕事をしていて、日常的に会話ができる環境は、クロスボーダー案件を扱うような規模の他事務所では考えられないことだと思います。

業務では直接関わりがない時にも声を掛けてくれますし、オフィス内の先輩弁護士たちの何気ない会話が、自分にとっては非常に勉強になっています。

竹内弁護士:
様々なツールを活用して所内のコミュニケーションや情報を積極的に共有する文化があり、案件の全体像や事務所全体のことを把握しやすい点は、TKIの大きな特徴です。

情報の透明性が高くアクセスもしやすいので、過去の案件でそれぞれの立場・年次の弁護士がどのような役割を担っていたのかを知ることができますし、自分の業務がクライアントに提供する付加価値にどうつながっているのかが可視化された状態で仕事をすることができます。

また、待遇面も、大手事務所と比べても遜色ないものだと思います。

小田弁護士:
業務量としては、手持ちの案件の進捗状況に依りますが、基本的に睡眠時間を十分に確保できるレベルです。また、業務量については代表弁護士を中心にモニタリングしており、案件量の調整や配分が適切に為されていると感じます。

環境としては、新人であっても、アウトプットの質や深さが重視されるので、チームメンバーとして対等に見てもらえている、という実感を持つことができるのが個人的に一番有難く感じます。

英語力はどの程度求められますか。

小田弁護士:
高度なコミュニケーションを行い、知恵の付加価値を提供するためのツールとして、やはり英語力は必須です。自分はまだまだ足りていませんので、日々の仕事の合間を縫って勉強したり、案件の中で英語を使用したり、あらゆる機会を通して継続的に英語力を高めている最中です。

竹内弁護士:
英語ができること、それ自体が直ちに知恵の付加価値につながるわけではないとは思いますが、国際案件に取り組むにあたって、英語力が不足しているとインプット・アウトプットの質が落ちてしまうことは間違いないと思います。英語力がボトルネックにならないよう、向上させていきたいですね。

TKIには、修習期間中のTOEFL受験料の補助制度など、英語習得をサポートしてもらえる環境があります。

梅田弁護士:
「東京国際法律事務所」という名称や具体的な業務内容から考えても、英語力はあるに越したことはないと思いますし、自分にとっては最大の課題でもあります。

ただ、TKIを志望しようか検討されている方には、「現状の英語力に自信がないからといって、キャリアの選択肢からTKIを外す必要はない」とお伝えしたいです。

私もこれからも英語力を身に付けるための努力をしていきます。

今、TKI内で英語力向上のためのプログラムを立ち上げているところです。外国人弁護士と若手弁護士とで、日本法について英語でディスカッションを行うような会にしたいと考えています。

司法修習生だから経験できることを大切にしてほしい

最後に、修習生の皆様やTKIを志望される方へのメッセージをお願いします。

梅田弁護士:
働きはじめるとどうしても忙しくなってしまうので、法律以外の物事に触れる「遊び」の時間も大事にして、広い視野を養っていただきたいです。

TKIはクロスボーダー案件を手掛ける事務所を謳っていますが、先輩弁護士からは「分野に縛られず、自分たちの世代ならではの課題を見つけていきなさい」と言われています。高い視座から日本企業のために何ができるかを考え、成長していきたいという思いをもった方々と一緒に働けたら嬉しいです。

竹内弁護士:
修習に一生懸命取り組むことも大事だと思います。修習生の立場でしか見たり聞いたり経験したりできないことはたくさんあります。能動的に取り組めばいろいろなものが得られる場だと思いますので、その機会を最大限にいかしてほしいです。

私たち3名の個性・人となりが多様であることからもわかるように、TKIには多様性を受け入れる土壌があります。現時点での能力やご自身の性格などで自分の可能性を狭めることなく、TKIのMISSION・VALUESに共感して、このチームに加わってともに成長していきたいという熱意のある方であれば、ぜひ志望していただきたいと思っています。

小田弁護士:
働く環境を考えるにあたって、組織の価値観への共感は大切だと思います。TKIのMISSION・VALUESに共感し、トップグローバルファームという目標に到達できるよう能動的に貢献していきたいと思う方に入っていただきたいですね。

(文:周藤 瞳美、取材・編集:周藤 瞳美・松本慎一郎、写真:弘田 充)